庭の手入れ
- ysentian78
- 5月9日
- 読了時間: 2分
福知山市の個人邸様にて、庭木の手入れを行いました。


私が修行していたところでは、剪定のことを、『透かし』と呼んでいました


混んでいる枝葉を、背景が程よく透けるように切る、というところからきた言葉だと思います
透かしという基本的な剪定方法の上で、庭木の役割や、樹種、茶庭、町家、寺社仏閣など場所によって切り方を変えます。


樹形は、天端から下枝にかけての輪郭が、だいたい二等辺三角形の形になるような樹形を理想としてます。なぜなら、形として一番安定感があり、バランスが良く見栄えるからです。
画像で言うと、この画角からだと松の下枝がもう少し張ってたっほうがバランス良くなりそうです😊
枝は立ち枝をとり、横へ横へ伸びていくようにして棚を作ります。棚を平面上で見たら、広げた扇子のような形になるように切ることも大切です。


枝葉の密度、濃さにも注意して、剪定をします。
10を背景が見えないくらいの濃さだとすると、だいたい、上から3:5:7の割合で透かしていきます。天端は、日光が一番当たるところで、成長が旺盛なのである程度薄くして、反対に、陰になるところが多い下枝付近は、成長が天端と比べるて緩やかなので控えめに透かします。
天端からの濃淡のグラデーションは、樹木全体を見た時に、安定した落ち着いた印象を与えてくれます。
樹木の濃淡を駆使することで、視線を留めめたり、反対にその先へ視線を向けさせて空間を広く見せることもできます
手入れと、一口にいっても、ただただ木を短く切るだけでなく、さまざまなことを考慮して行っっています❗️
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